Works

施工事例

津幡の家

House in Tsubata 2018

新築住宅

主要用途:兼用住宅
構造・規模:木造平屋建
竣工:2018年

事務所兼用住宅。

住宅内に「公」と「私」が両立する建築を模索しました。
事務所と住宅の境界は明確にせずフラットに扱い、各諸室は一つの棟と見立てています。
日々の生活に伴い、建物と建物の隙間を歩いているような、
外的要因「公」が内的要因「私」の関係性に溶け込んでしまうような状態を目指しました。
外部の見立てが内部として機能するように、その外部と内部の境界をフラットなものにするために、
大きな屋根で全体をゆるやかに連続する仕掛けとしています。

角地を生かし、各道路にファサードを向けるため、方形屋根として周囲に深い軒を用意しました。
高さを抑えた軒は隣地へ十分な光を落とし、建物は隣地ギリギリまで寄せ、庭を十分に確保しています。
駐車場を角地に設定し、交差点に対して視線の抜けを確保しました。

諸室の単位を公私の属性から切り離すことで、その場のふるまいで機能が生まれ、
ある種の社会性を持たせたおおらかな空間を日常体験できます。
新しい家族のかたち、住み手らしい新しい建物との関係が生まれることに期待しています。